広島大学FE・SDGsネットワーク拠点(NERPS)

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「やさしい日本語」とLEGO®を活用した多文化防災コミュニティづくり(人間社会科学研究科 准教授 小口悠紀子)


LEGO®を用いた防災学習ワークショップの様子

海外や旅行先で大災害にあったらどうしますか。本研究は、平時(災害発生前)から外国人と日本人がともに交わり、「共助」し合える関係性を築いておくためのコミュニティの創出と、そこで行われるリスクに関する対話(リスク・コミュニケーション)や学びです。

災害時、外国人(日本語非母語話者)は弱者になりやすいことが指摘されています。日本で暮らしている多くの外国人は母語で防災学習を受けていません。豪雨災害のような大規模災害の発生の予報があった際、どのタイミングで、どのように命を守る行動を取るべきなのか、その判断に必要なストックされた情報を持っていないのです。そのため、「線状降水帯発生」や「避難所開設」などの災害情報がいくら多言語で流れて来ても、具体的な行動がすぐにとれません。「あの場所で土砂災害があった」のような地域で言い伝えられている情報も入手しにくいです。何より、地域に相談できる相手が少ないことも過去の研究で分かっています。

こうした日本語学習にかかわる課題に基づき、ここ数年は「やさしい日本語」の使用や、「ことば」以外のコミュニケーションツールとしてLEGO®︎を用いた防災学習ワークショップを実践研究の一環として行っています。

ここ数年、毎年のように豪雨災害のニュースを聞くようになりました。気候変動に対する具体的な対策をとるとともに、日本人も外国人もいて当たり前で居心地がいい空間がまちの中にもっと増えることが災害に強いまちづくりにつながると考えています。

論文情報:https://doi.org/10.20721/nihongokyoiku.187.0_136

  • 投稿日:2026年9月11日

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