広島大学FE・SDGsネットワーク拠点(NERPS)

EFFORTS


全学取組実績

耕作不適地を耕作可能にするために(次世代を救う広大発Green Revolutionを創出する植物研究拠点 拠点長 大学院統合生命科学研究所 和崎 淳 教授)


(「2018-2019年NERPS活動報告書」掲載記事)

「次世代を救う広大発 Green Revolutionを創出する植物研究拠点」では、 SDGsに関連する研究を多く展開しています。その中でも、耕作不適地を耕作可能にする取り組みについて紹介します。

低リン問題の解決:リン酸質肥料の原料であるリン鉱石資源は枯渇しつつあります。わが国では全てを輸入しており、リン利用効率の高い作物の開発は大変重要です。当拠点では、リン利用効率の高いイネ品種から、この性質に寄与する遺伝子領域の単離に成功しました。

塩害土壌問題の解決:当拠点では、世界の乾燥地を中心に拡大している 塩害土壌問題の解決に取り組んでおり、特に、作物の耐塩性を強化する研究 開発に当拠点の強みがあります。現在は、東南アジアやアフリカの大学・研究 所と連携して、研究者や学生の相互派遣を行いつつ、現地での塩害土壌調 査や耐塩性作物の作出研究などの国際共同研究を行っています。

これらの研究は、耕作不適地での農作物生産への貢献を目的としているため、SDGsの目標のうち、「目標1.貧困をなくそう」、「目標 2.飢餓をゼロに」、「目 標9.産業と技術革新の基盤をつくろう」、「目標13.気候変動に具体的な対策 を」、「目標 15.陸の豊かさも守ろう」に貢献します。

野生植物や作物が持つ耐性機構を解明することで、交雑育種や遺伝子組 換え・ゲノム編集技術を用いて低リン耐性や耐塩性を強化した作物を作出で きると期待されています。 今後、地球規模課題の解決に通じる食料増産を実現するため、耐性を強 化した作物の作出と耕作不適地での作物増産などの社会実装を目指してい ます。

水田での低リン耐性試験:品種は列ごとに異なる
タイ東北地方では地表に塩分が析出する(塩害土壌)

 

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