広島大学FE・SDGsネットワーク拠点(NERPS)

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全学取組実績

人生100年時代の働き方、ビジネス、そして資産管理 (広島大学医療経済研究拠点 大学院社会科学研究科教授 角谷快彦)


(「2018-2019年NERPS活動報告書」掲載記事)

広島大学医療経済研究拠点(HiHER)は、経済学と他分野との融合により、人口高齢化で世界の先頭を行く日本で「人生100年時代の働き方、ビジネスそして資産管理」に対する提案に取り組み、その成果の海外展開に力を入れています。

人生100年時代の働き方としては、SDGsの持続可能な「保健」と「成長・雇用」を念頭に、NECや全国健康保険組合(協会けんぽ)を始めとするさまざまな企業・団体とともに、働く人のストレス因子を可視化し、労働環境改善の工夫が働く人の健康と労働生産性にどう結びつくかについて研究しています。

また、人生100年時代のビジネスとしては、SDGsの「イノベーション」を意識し、若者に比べて相対的な視力低下が起きやすい高齢者を対象に、視覚のみに依拠しないプロダクトデザイン、具体的には「触感」の付加価値を測定して商品開発に活かす取り組みを行っています。これは栗田雄一教授等工学系の研究者とDIC株式会社を始めとする化学メーカーとともに社会実装する道筋をつけています。

さらに、人生100年時代の資産管理としては、SDGsの「平和概念」に則り、高齢者の資産をどのように守り、また持続可能に運用していくかについて研究を行っています。具体的にはまず、社会技術研究開発センター等と連携し特殊詐欺の被害に遭いやすい属性を特定することで特殊詐欺リスクから高齢者の資産を守る研究、そして認知症等高齢者の認知機能が低下した際に資産を守る仕組みづくりの研究、最後に持続可能な資産運用を可能とする金融リテラシー向上に関する研究を行っています。

人口高齢化は日本が世界の先頭にいますが、これに伴う課題の解決はこれから他の先進国のみならず東アジアを含む多くの国・地域でも重要となる地球規模的なものです。今後は、日本の課題解決のみならず、その取り組みの成果を海外に展開する活動に一層の力を注いでいく所存です。

働く人に感情ステータス測定機を取り付ける実験スタッフ
日本での経験を海外研究者と共有する著者
製品の触感が消費者のWillingness to Payにどう影響するかを調査する実験

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