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新型コロナウイルスワクチン接種とてんかん発作の悪化率の関連性についての研究(医系科学研究科 医歯薬学専攻 脳神経内科学 2年(D2)野中恵)


脳の慢性疾患であるてんかんを基礎疾患として認める患者を対象に、新型コロナウイルスワクチン接種後のてんかん発作の悪化率について多施設共同研究を行いました。その結果、発作の悪化率は5.7%の症例で認め、発作悪化には「発作のタイプ(意識減損発作)」と「難治てんかんの存在」が関連因子として示されました。また、同様に全国調査も行い、発作の悪化率は非常に低い結果でした。本研究結果は、てんかん患者におけるワクチン摂取の判断材料として有用なデータと思われます。

以下の画像をクリックすると、2022年9月20日~9月22日に、仙台国際センターで開催された「第55回日本てんかん学会学術集会(The 55th Annual Congress of the Japan Epilepsy Society)」で発表したスライドがご覧いただけます。

【本研究の成果】M. Nonaka, et al. Immediate and 6-month seizure outcomes following first and second SARS-CoV2 mRNA vaccinations: A multicenter study with a nationwide survey. Epilepsy & Behavior  2023139, 109070.
DOI: 10.1016/j.yebeh.2022.109070

  • 投稿日:2023年9月14日

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