広島大学FE・SDGsネットワーク拠点(NERPS)

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講義「薬品物理化学」(薬学部 助教 木下恵美子)


薬学部2年薬品物理化学の講義において,講義内容と関連した話題として環境問題に言及するようにしている。薬学とは異なる内容かもしれないが,科学に携わっていく若い世代に問題意識を高めていただきたいと考えている。

例えば,「赤外吸収スペクトル」に関連して,二酸化炭素など温室効果ガスは赤外線を吸収する性質をもち,地球温暖化が促進されることを説明する。また,薬学では熱力学を取り扱うのだが,その中で「エネルギー」に関連して,地球が外界からリアルタイムに受け取ることができるのは太陽の電磁波エネルギーだけであるにもかかわらず,過去の太陽エネルギーの保存形態である化石燃料を現在使用していることから,エネルギー収支が狂っていること,さらに二酸化炭素濃度が上昇しているということ,化石燃料を使わない再生可能エネルギーを利用することで持続可能な社会を作る必要があることを説明する。また,「電気化学」に関連して,燃料電池自動車,電気自動車など脱ガソリン化の進捗と現時点での課題などについて触れている。

  • 投稿日:2021年9月1日

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