広島大学FE・SDGsネットワーク拠点(NERPS)

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発達障害へ理解を深める広島大学病院小児科の取り組み(広島大学病院 小児科 助教・溝口 洋子 / 助教・梶梅 あい子)


「先端医療は今-広島から世界へ2021」と題し、小児科の医師が「子供のこころの発達と発達障害」及び「難病とともに生きる子どもたちのことを知ろう」という題目で、広島県内の高校生約150人に対し、公開授業を行いました。コロナ禍ということもあり、オンラインと対面のハイブリッド形式で行いましたが、授業終了後は列をなすほど多くの質問を頂きました。高校生の間に、発達障害を持つ子供の抱える問題点や、小児難病に対する理解を少しでも深めてもらうことは、多様性を許容する社会を構築することや、将来の小児医療を支える人材を育てる意味においても非常に重要な取り組みであると考えており、今後も積極的に高校生への公開授業を行い、教育を通して社会貢献をしていきたいと考えています。

(広島大学病院 小児科 助教・溝口 洋子 / 助教・梶梅 あい子)

 


小児発達障害を専門とする医師が、子供の心の発達に関わる医療・教育・福祉従事者を対象とした研究会を、「子どもと家族の精神保健~幼児期から就学後につながる支援を考える~」をテーマに開催しました。名張市立病院小児科/関西医科大学地域小児医療支援講座の小林穂高先生をお招きし、「発達が気になる子どもと保護者を多職種で地域ぐるみで支えるために〜ネウボラや5歳時健診などの取り組みを通して〜」という題名で講演を頂きました。地域医療の中で支援が必要な子どもや家族への介入を継続してされてきた経験について幅広くお話し頂き、この広島の地で私たちにできることは何なのか、参加者同士で考える良い機会となりました。

(広島大学病院 小児科  助教・梶梅 あい子)

 


「インクルーシブ教育システム構築実践指定校への巡回指導」という取り組みを行っています。インクルーシブ教育とは教育のユニバーサルデザインのことで、多様な子ども達が一緒の教室で学んでいくための取り組みです。年に4~5回、学校で教員向けの研修会や講演会の講師をしています。多様性を認め合う社会を構築するためには、幼少期から多様な方たちと触れ合い理解を深めることが大切です。まずは教育関係者に専門家の立場から講義を行うことで、子供の精神発達と発達障害について理解をより深めてもらい、多様性を尊重する子ども達の育成とその先のすべての人に優しい社会の実現に向けて貢献できたらと考えています。また同医師は「地対協発達障害医療支援体制検討特別委員会」の委員活動や、「発達障害医療機関ネットワーク構築事業」、乳幼児健診で発達障害児や育児困難ケースを抽出することを目的にした「スクリーニング機能強化事業」などの社会活動に積極的に携わっています。

(広島大学病院 小児科  助教・梶梅 あい子)

 


  • 投稿日:2021年9月10日

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