広島大学FE・SDGsネットワーク拠点(NERPS)

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全学取組実績

広島大学の貧困対策における政策・ポリシー・取組を通じた貢献


広島大学は、共同研究や政策提言、能力開発を通じて、地方、地域、国内、世界レベルでの貧困対策に貢献しています。あらゆる形態の貧困をなくすことを目的に、地方、地域、国内、世界レベルでの政策立案に参画しています。共同研究や政策提言、能力開発等を通じて、持続可能な開発目標(SDGs)の中でも特にSDG1(貧困をなくそう)の達成に貢献しています。

■貧困をなくすための政策立案への広島大学の参画 

1.広島大学の地方、地域、国内機関との連携及び政策立案への貢献 

1-1 広島県子ども・子育て審議会 

<概要> 

広島大学の石田洋子元副学長(ダイバーシティ担当)が会長を務めていた「広島県子ども・子育て審議会」では、「都道府県こども計画」や「都道府県子ども・子育て支援事業支援計画」として位置付ける「ひろしま子供の未来みんなで応援プラン」の策定及びプランの進捗点検を行っています。 

<参考URL> 

https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/248/kodomo-kosodate-shinngikai.html

https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/life/1053174_9266962_misc.pdf

1-2 東広島市子ども・子育て会議(東広島市こども計画) 

<概要> 

東広島市では、子ども・子育て支援法に基づき、条例により「東広島市子ども・子育て会議」を設置し、必要な子育て支援施策についての検討を進めています。同会議では、広島大学の七木田敦客員教授(現:広島文化学園大学教授)が委員を務めており、策定に関与した「東広島市こども計画」では、貧困等、困難な状況にあるこども・若者と家庭への支援が基本施策の1つとして掲げられています。 

<参考URL> 

https://www.city.higashihiroshima.lg.jp/soshiki/kodomomirai/1/6/21354.html

https://www.city.higashihiroshima.lg.jp/material/files/group/36/iin20250601.pdf

https://www.city.higashihiroshima.lg.jp/material/files/group/36/kodomokeikaku_zentai.pdf

1-3 ヤング(若者)ケアラーへの包括的支援体制整備 

<概要> 

東広島市の社会課題を大学の学術研究とマッチングし、課題の解決を目指すCOMMONプロジェクトの1つとして、広島大学の山崎茜講師(大学院人間社会科学研究科)のプロジェクトにおいて、ヤングケアラー・若者ケアラーが抱えているニーズを把握し、有効な支援を検討し、教育・福祉のみならず地域資源を含めた包括的な支援体制の構築のための知見の収集を行っています。また、協力いただける学校には職員研修も実施し、啓発を行っています。 

<参考URL> 

https://www.city.higashihiroshima.lg.jp/material/files/group/8/R5_common3.pdf

1-4 フードバンク東広島 

<概要> 

広島大学の学術的な蓄積や教員・学生等の力を活用し、地域社会が直面する課題の解決や地域の活性化のために貢献することを目的とした、広島大学の地域貢献事業「地域の元気応援プロジェクト」の1つとして、総合科学部の学生たちが東広島市でフードバンクに取り組んでいます。こども食堂などの地域団体、行政、社会福祉協議会、地域包括支援センターなどとの連携も進み、食品ロスの削減と、それらの地域内での有効活用を行っています。 

<参考URL> 

https://www.hiroshima-u.ac.jp/iagcc/news/82320

1-5 広島刑務所と連携した「コグトレ」による就労移行準備指導 

<概要> 

広島大学は広島刑務所と連携し、2019年度から、作業療法を活用したプログラムとして「コグトレ」による就労移行準備指導を実施しています。このプログラムの目的は、再犯防止の一環として、一般就労と福祉的支援の狭間にある受刑者に対して作業療法を活用した指導を行うことで、出所後の継続的な就労と円滑な社会復帰に必要な社会適応能力を向上させることにあります。再犯防止施策が主に想定しているのは、高齢や障害、貧困等の様々な生きづらさを抱えながら、社会的に孤立していることで支援を受けられない方々です。 

<参考URL> 

https://www.hiroshima-u.ac.jp/system/files/178522/%E4%BB%A4%E5%92%8C3%E5%B9%B4%E5%86%8D%E7%8A%AF%E9%98%B2%E6%AD%A2%E6%8E%A8%E9%80%B2%E7%99%BD%E6%9B%B8.pdf

1-6 一時保護施設における歯科啓発活動 

<概要> 

広島県では広島県歯科衛生連絡協議会(行政・大学・県歯科医師会で構成)を母体とした児童虐待防止対策会議が組織され、その活動の一環として、広島大学小児歯科では、広島県内の一時保護所をそれぞれ月1回訪問し、入所児童の口腔内診査ならびに口腔衛生指導を実施しています。通常の診査項目に加え、身体的虐待を疑わせる変色歯や歯の破折、顎顔面の外傷などについても診査し、緊急に処置が必要な場合には、入所中の歯科受診もサポートしています。また、児童に対して個別や集団での口腔衛生指導や児童参加型の講話を行い、施設職員に対しても、仕上げみがきや注意すべき口腔習癖について共有しています。 

<参考URL> 

https://pedo.hiroshima-u.ac.jp/laboratory/#labo02

1-7 Vネットワーク(地域教育実践ボランティアネットワーク事業) 

<概要> 

広島大学大学院人間社会科学研究科附属教育実践総合センターの地域教育実践ボランティアネットワークは、教職を目指す学生がボランティアとして豊富な社会的経験を積み、教師としての社会的視野や人間的感性、創造性、さらには実践的指導力を身につけることを支援する目的で開始された事業です。取組の1つとして、生活保護受給世帯の子どもたちを対象に広島市が行っている「生活保護受給世帯学習支援事業」において、学習支援等を行っています。 

<参考URL> 

https://cserd.hiroshima-u.ac.jp/vnet/index.html

2.広島大学の国際的な他機関との連携及び政策立案への貢献 

2-1 広島大学肝炎・肝癌対策プロジェクト研究センター 

<概要> 

広島大学肝炎・肝癌対策プロジェクト研究センターでは、肝炎ウイルス感染状況の把握及び肝炎ウイルス排除への方策に資する疫学研究を実施し、政策の企画立案、基準策定、行政施策の科学的根拠となる基礎資料を提示しています。ウイルス肝炎のElimination目標の達成のため、自治体地域毎に異なる課題の明確化、地域の治療実態等の特性に応じた方策の研究を行っています。当センターでは、国内のウイルス肝炎の疫学研究に加え、カンボジア、ベトナム、ブルキナファソにおいても、行政機関やWHO等と協力して現地で疫学研究を行い、肝炎ウイルスEliminationを目指した国際協力を行っています。 

<参考URL> 

https://epivh01.hiroshima-u.ac.jp/ 

https://nerps.hiroshima-u.ac.jp/efforts-list/efforts-list-3399/ 

2-2 マラウイ農村部における就学前教育アクセスの向上と質の改善 

<概要> 

サブサハラ・アフリカに位置するマラウイ共和国において、JICA草の根技術協力事業「マラウイ農村部における就学前教育アクセスの向上と質の改善」を実施しています。実施期間は、2023年3月~2026年2月までの予定です。広島大学は、カタベイ県社会福祉事務所や教育事務所と連携し、就学前教育への質改善に取り組み、アクセスの向上を目指します。

<参考URL> 

https://tanikyo.hiroshima-u.ac.jp/project.html

2-3 タンザニアにおける高い妊産婦死亡率の解決に向けた取組 

<概要> 

タンザニアは、母子の健康状況の改善が遅れている国のひとつであり、特に妊産婦死亡率が高いことが課題となっています。このような状況の背後には、医療アクセスの制約や質の低さ、助産師のスキル不足が挙げられます。タンザニアの高い妊産婦死亡率を解決するためには、女性の医療へのアクセスを向上させることが重要となっています。広島大学の新福洋子教授(大学院医系科学研究科)は、東京大学及びムヒンビリ医科学大学の研究者と協力して助産師向けのスマートフォンアプリを用いたパイロット研究を行い、アプリによる助産師教育が母親の健康に貢献する可能性が示唆されました。 

<参考URL> 

https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/76795

2-4 インドにおける貧困層の食料問題の解決に向けた取組 

<概要> 

広島大学の島田昌之教授と梅原崇准教授(大学院統合生命科学研究科)のグループが開発した、簡便な雌雄産み分け法を応用したウシの人工授精法の研究に、ビル&メリンダ・ゲイツ財団から3年間で約270万米ドル(約 3億円)の助成が決定しました。感染症と貧困の撲滅を目指す同財団から、インドにおける貧困層の食料問題を解決するため、島田教授らの開発した研究成果を活用して、雌牛の繁殖頭数を増やし、動物性たんぱく質としての牛乳生産量の増大を目指す目的で、本技術を活用したいとのオファーがありました。 

<参考URL> 

https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/58935

2-5 カンボジアにおける歯科医療支援活動 

<概要> 

広島大学大学院医系科学研究科小児歯科学では、2009年からカンボジアでの歯科医療支援活動を行っています。内戦によって教員や医師・歯科医師の虐殺が生じ、1970年代後半に教育や医療が崩壊したことで、未だに歯科医療や歯科保健の供給、歯科医師の養成が充分でないカンボジアにおいて、広島大学歯学部とNPO法人NGOひろしま「アジアの子どもの歯を守る会」、そして現地の大学歯学部等とも協力して活動を続けています。当科は特に全体の企画や運営を引き受ける等、活動の中心を担っています。 

<参考URL> 

https://pedo.hiroshima-u.ac.jp/laboratory/#labo01

2-6 貧困が起こるメカニズムを解明し経済発展へと導く方策を探る

<概要>

大学院人間社会科学研究科の市橋勝教授は、途上国(特にアジア諸国)において、比較経済発展論の分野で現地データを用いた実証研究を通じ、貧困発生のメカニズムや解決に向けた方策を数量的に示して、地方政府や国際支援機関が採択すべき金融支援政策やインフラ整備の優先順位を判断する根拠を提供することで、現地自治体の政策立案や開発支援に関与しており、途上国の貧困削減に貢献しています。

<参考URL>

https://taoyaka.hiroshima-u.ac.jp/interview/ichihashi.html

2-7 条件不利地域の住民が直面する苦難を理解し、幸福度の向上につながる解決策の提案を行う

<概要>

IDEC国際連携機構のNiraj Prakash JOSHI准教授の研究は、現地調査に基づく実証研究と国際共同プロジェクトにより、政策や実践に結びつく知見を提供しており、農業生産性向上・市場アクセス改善・女性のエンパワーメント・気候変動適応などを通じて、途上国の貧困削減に直接的・間接的に貢献しています。

<参考URL>

https://taoyaka.hiroshima-u.ac.jp/interview/joshi.html

3.広島大学の実践教育を重視した特別教育プログラム 

3-1 国際公務員育成特別教育プログラム (YPPCIOプログラム) 

<概要> 

近年、貧困対策、地球環境問題、平和構築、感染症などグローバルな視点で解決すべき諸問題への対処が強く求められています。こうした課題解決に携わる人材の中でも、国際機関で働く国際公務員の任務と責任はますます重要となっています。広島大学では、大学院国際協力研究科(IDEC)が国際公務員を目指す学生により重点を置いて支援する新たな教育プログラムとして、博士課程前期学生を対象とする「国際公務員育成特別教育プログラム」を2011年度に設置し、国際社会が抱える課題を解決する人材の育成に取り組んできましたが、スマートソサイエティ実践科学研究院でも、将来のキャリアとして国際公務員を目指す学生を育成・支援することを目的として、引き続き本プログラムを実施します。 

<参考URL> 

https://www.hiroshima-u.ac.jp/smart_society/special_education

https://www.hiroshima-u.ac.jp/smart_society/civil

3-2 インドネシア初等中等教育省との連携 

<概要> 

インドネシア初等中等教育省は、特別支援教育の補助教員の不足や体系的な研修プログラムの必要性など、特に障害者のインクルーシブ教育の強化が喫緊の課題であると強調しました。広島大学から、日本の優良事例を紹介するオンライン研修科目群を提供することで合意しました。このパイロットプログラムは、政策立案者を対象にオンラインで実施され、インクルーシブ教育政策の策定における知見向上を目指します。インドネシアにおけるインクルーシブ教育のための制度改革を推進し、効果的な政策実施を確実に行えるよう、政策立案者を支援する持続可能な研修モデルを確立することを最終的な目標にしています。 

<参考URL> 

https://d-and-i.hiroshima-u.ac.jp/activity/activity-1433/

3-3 平和構築・開発におけるグローバル人材育成事業 

<概要> 

広島大学は外務省から委託を受け、2024年度より「平和構築・開発におけるグローバル人材育成事業」を実施しています。この事業は、国際社会の課題解決に貢献できる平和構築や開発分野の人材を発掘・育成し、国際機関でのキャリア構築を支援することを目的としています。広島大学GPAD(Global Peace and Development Career Network)事務局は、国連訓練調査研究所(ユニタール)持続可能な繫栄局・広島事務所と協力し、海外派遣を実施する国連ボランティア計画(UNV)と連携して本事業を実施しています。広島大学の幅広い学識者はもちろん、国連の要職を務める専門家や国内外の有識者、関係機関の協力を得て、実践的なプログラムを展開しています。 

<参考URL> 

https://gpad.hiroshima-u.ac.jp/ 

3-4 ザンビア特別教育プログラム 

<概要> 

「ザンビア特別教育プログラム」とは、アフリカ・ザンビアでJICA海外協力隊として、理科や数学を教えながら、広島大学大学院人間社会科学研究科国際教育開発プログラム(旧IDEC)で修士号を取得するプログラムです。広島大学大学院人間社会科学研究科は、「発展途上国の諸課題の解決に取り組むことができる高度専門職業人の育成」という目的の一環として、広島大学とJICAによる連携協定のもと特別教育プログラムを実施しています。「ザンビア特別教育プログラム」は、博士課程前期(修士課程)に在学中に2年間、JICA海外協力隊としての活動を行いながら、その間も人間社会科学研究科の教員からの指導を受けつつ、国際協力・貢献の現場での実践を通じて開発協力に関わる人材としての資質・能力を高めることを目指しています。 

<参考URL> 

https://intlscim.hiroshima-u.ac.jp/zampro.html

      

  • 投稿日:2025年10月31日

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