

地球温暖化対策として,自動車などの内燃機関から排出されるCO₂を大幅に削減することが求められています。私たちは,化石燃料に代わるカーボンニュートラルなバイオ燃料の実用化を目指し,マツダ株式会社とともに微細藻類を利用した量産化技術の研究開発に取り組んでいます。「カーボンニュートラルなバイオ燃料」とは,燃焼時に排出されたCO₂を光合成によって再び回収し,光合成産物から再び燃料を生産することで,繰り返し使用しても実質的にCO₂排出量を増やさない燃料を指します。微細藻類とは,肉眼では見えないほど小さな植物プランクトンですが,陸上植物と同じように太陽光を利用して光合成を行い,CO₂と水から炭水化物を合成します。余った炭水化物はデンプンやオイルに変換されて細胞内に蓄積されますが,このオイルが比較的簡単な化学反応を経て,自動車用燃料として利用可能です。微細藻類の細胞は数〜数十マイクロメートルと極めて小さいため,1個の細胞に含まれるオイルの量は極く僅かです。しかし,単細胞であるがゆえに液体培地(固形成分を含まない液状の培地(微生物や生物組織の培養において、培養対象に生育環境を提供するもの)で、微生物や細胞を培養するために必要な栄養分を水に溶かしたもの)の中で短期間に大量増殖できるため,燃料原料となるオイルの大規模生産が期待されています。
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