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1型糖尿病をもつ子どもたちの集い「糖尿病サマーキャンプ」を開催 (医系科学研究科 小児科学 教授 岡田賢)


 

広島「もみじの会」(1型糖尿病をもつ子どもとその家族の会)に協力し、糖尿病サマーキャンプに参加しました。対象は、広島県内外の主に小・中学生の1型糖尿病(その特徴については、下の表をご覧ください)をもつ子どもで、2024年で第33回目の開催です。福山少年自然の家に、26人の1型糖尿病をもつ子どもたちが集い、4泊5日をともに過ごしました。キャンプは、1型糖尿病をもつ高校生以上の先輩たちと、県内の医療系学部の大学生ボランティアが中心となり運営されます。様々なレクリエーションを通じて、同じ病気をもつ仲間と交流を深めながら、糖尿病について学ぶ貴重な機会となります。広島大学をはじめ、県内のいろいろな病院、診療所などから医療スタッフが集い、キャンプをサポートします。我々は医療スタッフとして、食事中の炭水化物量を計算して糖尿病の食事管理に利用するカーボカウントなどの栄養の勉強、血糖測定やインスリン皮下注射などの手技の確認、低血糖時の補食(必要な栄養やエネルギーを満たすために、通常の食事(朝・昼・夕)に加えて物を食べること)の勉強などに協力しました。

キャンプを通じて日常の悩みや苦労を共有し、お互いに支え合うことで、病気のコントロールへの良い影響が期待されます。我々にとっても、1型糖尿病の理解を深める貴重な学びの場となります。

表:1型糖尿病と2型糖尿病の特徴

1型糖尿病    2型糖尿病
若年に多い
(ただし何歳でも発症する)
発症
年齢
中高年に多い
急激に症状が現れて、糖尿病になることが多い症状症状が現れないこともあり、気が付かないうちに進行する
やせ型の方が多い体型肥満の方が多いが、やせ型の方もいる
膵臓でインスリンを作るβ細胞という細胞が壊れてしまうため、インスリンが膵臓からほとんど出なくなり、血糖値が高くなる原因生活習慣や遺伝的な影響により、インスリンが出にくくなったり、インスリンが効きにくくなったりして血糖値が高くなる
インスリンの注射治療食事療法・運動療法、飲み薬、場合によってはインスリンなどの注射を使う
(出所:国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター)

ウエブサイト:広島大学小児科https://syoni.hiroshima-u.ac.jp/hiroped/newport/home.html

広島もみじの会https://hiroshima-momiji.sakura.ne.jp

  • 投稿日:2024年9月24日

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