広島大学FE・SDGsネットワーク拠点(NERPS)

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全学取組実績

うつ病の革新的診断・治療法開発(うつ病の革新的診断・治療法開発研究拠点 拠点長 脳・こころ・感性科学研究センター 山脇 成人 特任教授)


(「2018-2019年NERPS活動報告書」掲載記事)

うつ病の診断が未だに医師の主観的評価に依存していることから、根本的な治療法が存在していません。当拠点はAMED脳科学研究戦略推進プログラムの支援を受けて、最新脳科学を用いたうつ病の病態解明に関する研究チームリーダーとして日本のうつ病研究をリードしています。その強みを活かしてAI研究者とも共同して、うつ病の客観的診断法およびそれに基づく治療法の開発を目指しています。 社会保障費が増大する一方で、それを支える生産人口世代のうつ病が急 増しており、その客観的診断法と治療法の開発は喫緊の社会課題となっています。うつ病は世界的にも大きな課題となっており、その解決はSDGsが目 指す「目標 3.すべての人に健康と福祉を」、「目標8.働きがいも経済成長も」な どに大きく貢献することが期待されています。また、うつ病など病気だけでなく、 COI感性イノベーション拠点で展開している感性の可視化技術を基盤とした 脳・こころ・感性科学研究センターをプラットフォームとして、ものづくり産業およびヘルスケア産業にもビジネス応用が可能となり、「産業と革新技術の基 盤をつくろう」にも貢献できると考えています。当拠点はネガティブからポジティブまでの感性脳科学研究を展開できるオンリーワンの研究拠点であり、今後は人々がお互いを共感し理解し合えるハピネス社会、さらには国際平和に貢 献できることを目指して研究を展開するとともに、分野を超えた新たな学問体系の構築と人材育成に一層の力を注いでいく所存です。

ネガティブからポジティブ感性脳科学研究によるSDGsに資する社会実装を目指す
社会保障費の急増と、それを支える生産人口世代のうつ病、自殺者数の増大は、国家的課題である
  • 投稿日:2020年3月26日

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