日本糖尿病協会では、1型糖尿病患者の小・中・高校生を対象に「小児糖尿病サマーキャンプ」が実施されており、子供たちが自然の中での集団生活を通じてインスリン自己注射や血糖自己測定など自己管理に必要な糖尿病の知識・技術を身につけ、また、メンタルケアの場として共に励む仲間を作る機会となっている。広島大学小児歯科においても、広島もみじの会によって夏休みに実施されるこのキャンプに協力している。
2023年度「糖尿病サマーキャンプ」は国立江田島青少年交流の家において開催された。歯科健診では、歯垢や歯肉、歯周ポケットの検査を含む口腔内診査を行い、う蝕リスクテストや舌圧の測定も実施した。最後に、歯科衛生士によるブラッシング指導を行い、キャンプの目的である「糖尿病とうまく付き合っていく」ためのお口のケアについて、実践しながら学ぶ機会を提供した。