広島大学FE・SDGsネットワーク拠点(NERPS)

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全学取組実績

カンボジア歯科医療支援活動(2022年度)(医系科学研究科小児歯科学 助教 岩本 優子)


カンボジアでは内戦によって教員や医師・歯科医師の虐殺が生じ、1970年代後半に教育や医療が崩壊したことで、未だに歯科医療や歯科保健の供給、歯科医師の養成が充分でない状況が続いており、広島大学歯学部とNPO法人NGOひろしまが協力し、2009年度より歯科医療支援活動を続けている。(参考:カンボジア歯科医療支援 from Hiroshima|Facebook

本活動では、カンボジアの子どもたちの歯をまもり、平和で健康的な生活を実現するため、歯科医師や歯科衛生士が中心となり、歯学部学生や一般市民を受け入れて毎年30名程度で渡航しており、これまでに歯科健康診断の経験のない子どもたち述べ約13,000人に対して健診や歯科治療を実施してきた。また、小学校教員や教員養成校で学ぶ将来教員となる学生に対してオリジナルの紙芝居やパペットを用いて歯科保健指導の方法を教育することで、その定着によるむし歯の減少を導くなど、より多くの子どもたちや次世代の子どもたちへの波及効果を狙った活動を展開している。カンボジアから広島への留学生や現地の歯科医師・歯学部学生の参加も受け入れ、共に活動することで、学生同士の文化的交流を深めてグローバルな視点を涵養し、さらにカンボジアでの歯科医療の自律にむけて将来的に活動の主体をバトンタッチすべく、人材育成も担っている。

2022年度は、コロナ禍を経て久しぶりの現地活動が再開できた。2022年9月に調整のために渡航した上で、2023年3月に現地活動を実施。複数の小学校等での歯科保健指導・歯科健診をはじめ、教員養成校でのワークショップ等を開催した。一連の活動には、カンボジアの歯科医師や歯学部生12名も受け入れ、共におよそ一週間にわたる活動を展開した。

小学校での歯科保健指導・歯科健診
  • 投稿日:2023年9月15日

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