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広島大学のEnglish-medium instruction (EMI) 改善に向けて-EMIスキルアップ・サイトの作成プロジェクト(人間社会科学研究科 教授 柴田美紀)


昨今、グローバル化の波は高等教育にも影響を与えており、各国は自国の高等教育の国際化を推し進めている。その戦略のひとつが、海外から優秀な研究者や学生を招聘することである。それに伴い、英語を指示言語とするEnglish-medium instruction (EMI)を取り入れる大学が増え、非英語圏の大学でEMIによる授業やプログラムが急増している。日本も例外ではない。Top Global University Projectに選ばれた広島大学もEMIの授業を奨励し、2018年には英語で完結するプログラム-Integrated Global Studies (IGS)が始まった。一方で、文部科学省や大学は具体的なEMに関わるガイドラインを示しておらず、実施については個々の教員に任せられている。こうした現状を鑑みて、昨今はEMIスキル向上のFD (faculty development)の重要性が言われている。しかし、研究や教育に多忙を極める大学教員はFDに参加したくてもその時間が取れない。そこで、外部のFDに参加した教員5名が研修内容を他の教員と共有し広大のEMI改善に貢献しようと考え、プロジェクトを立ち上げた。

まず、英語で授業を行っている教員にアンケートを行い、広島大学のEMIの現状を調査した。そして、その結果にもとづいて、現在、EMIウェブサイト『Online Support for English Medium Instruction (EMI) Courses』を作成中である。このプロジェクトを通して、広島大学がより質の高いEMIの授業を提供し、海外からの優秀な学生が広島大学に入学を希望してくれることを期待する。

  • 投稿日:2023年8月25日

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