太陽光パネルとシンプルな揚水ポンプを組み合わせ、海底水を毎時10トン揚水できる装置を開発した。この装置を牡蠣(カキ)養殖筏に設置し、栄養や牡蠣の餌となる植物プランクトンを豊富に含む海底水を連続して揚水したところ、数ヶ月後に牡蠣むき身重量が50%以上上昇した。無給餌で行われ、海の浄化効果もある牡蠣養殖は、もっとも望ましい食料生産の一つとも言われ、さらにその殻(炭酸カルシウム)に多量の二酸化炭素を固定化することから、本装置による牡蠣増産は、様々なSDGsに直結する。