院内で摂食嚥下支援チームを結成し、全病棟の嚥下障害患者のフォローならびに病棟支援を行っている。どのような病気の患者さんも、栄養を十分にとることが、回復において重要である。しかしながら、頭頚部癌、脳卒中、神経疾患などで口からの食事が難しくなる方が多くおられる。また加齢や認知症、術後の衰弱によって筋力が低下して食べられなくなることもある。食事の時に特に注意しなければならないのが窒息と誤嚥である。
これまで病棟単位での取り組みは小規模ながらなされてきたが、それぞれの専門性を活かした多職種からなる「摂食嚥下支援チーム」を結成した。包括的な取り組みを行うことで、有機的かつ継続的な患者の在宅復帰・社会復帰に寄与することを目的としている。具体的には、毎週定期的な食事時の回診とカンファレンスを行っている。さらに、チームとしての啓発活動、教育活動、研究活動を展開している。