広島市消防局救急隊から提供いただいたてんかん患者の救急搬送情報を元に、パンデミック下における救急搬送時間の延長に関わる要因を検討しました。
COVID-19のパンデミックでは、COVID新規感染者数や病床利用率そのものよりもパンデミックによる社会環境の変化がてんかん患者の救急搬送時間に影響を与えていました。社会変動が生じた際の、慢性疾患である「てんかん」の患者の有事の搬送システムの構築の重要性が示されました。
【本研究の成果】H. Yamada, et al. On-scene time delays for epileptic seizures in emergencies during a social pandemic: A population-based study. Epilepsy & Behavior 2023, 142, 109211.
DOI: 10.1016/j.yebeh.2023.109211