広島大学FE・SDGsネットワーク拠点(英語名Network for Education and Researchはon Peace and Sustainability, NERPS) は、2020年2月4日たおやかプログラム共催で4名の著名な講師を国内外よりお招きし、第1回NERPS Research Seminarを開催しました。東広島キャンパス大学院国際協力研究科で行われ、学生、教職員約40名が参加しました。
ETH-Zurich Vally Koubi教授は、都市紛争において気候変動と移住が密接に関係していることをケニヤとヴェトナムの調査データ比較により発表しました。東北大学 日引聡教授は、大気汚染の子供への健康被害を、バングラディッシュ世帯の性別から解説しました。コロンビア大学地球研究所AC4のJoshua Fisher博士は発表の中で、パプアニューギニアによる複数年の調査に基づき、環境的な紛争に対処しSDGsを達成する上でサステナビリティが総合化され深く関係することを主張しました。北海道大学小浜祥子准教授は、確証バイアス、指導者による発信、否定的見解といった様々な効果を検証することにより、開かれた外交におけるソフトパワーの役割についての研究を紹介しました。同拠点のAyyoob Sharifi助教とDahlia Simangan助教が進行役を務め、質問や多くの議論がなされた活発なセミナーとなりました。