広島大学FE・SDGsネットワーク拠点(NERPS)

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放線菌のゲノム配列情報から真菌感染症治療薬の開発へつなげる(大学院医系科学研究科 薬学部 准教授 熊谷 孝則)


放線菌のゲノム配列情報から 感染症治療薬を探索する研究を推進しています。その一環として、Streptomyces属放線菌NBRC14001株のゲノム解析を実施した結果、 I型ポリケチド合成酵素遺伝子クラスターを見出し、 NBRC14001株がカンジダ属真菌の増殖を阻害する化合物を生産することを明らかにしました。

続いて、 カンジダ属真菌の増殖を阻害する化合物を精製し、 種々の機器分析により、当該化合物がlucensomycinであることをつきとめました(文献1)。

NBRC14001株が lucensomycin以外の抗真菌化合物を複数生産することが明らかになったことから、 現在 それらの解析を実施しています。今後、取得した化合物について 真菌感染症治療薬の開発へつなげたいと考えています。

文献1:Nishimura, S., Nakamura, K., Yamamoto, M., Morita, D., Kuroda, T., Kumagai, T., Microorganisms, 10, 37 (2022).

ウェブサイト:https://microbiolgy-pharm.hiroshima-u.ac.jp/

  • 投稿日:2022年8月29日

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