広島大学が主催する公開講座の2022年度前期第1回目をNERPSが担当し、「SDGsの本質を理解し実践へつなげる」と題して、5月14日から28日までの毎週土曜日、全3回にわたってSDGsに関連した講義を行いました。ハイブリッド形式で行った講座は、昨年秋に新しくできたMIRAI CREAに地域の方にお集まりいただき、オンライン参加も合わせて、延べ200人の幅広い層の方々にご参加いただきました。質疑応答の時間には、様々な世代の参加者とともに、活発な議論がなされました。
本講座は、様々な視点からSDGsの本質を理解し、学びを通じてSDGsの実践のきっかけとなることを目的として実施したものです。
第一回の山根友美研究員による「SDGsの本質を理解する」では、SDGsの成り立ちや概念を取り上げた上で、実施する上でのジレンマや、取り組み事例や研究などを紹介しました。
第二回の金子慎治教授・NERPS拠点長による「地域と大学が取り組む東広島の持続可能な発展」では、大学や地域の課題を紹介し、「Town & Gown構想」を実際の取り組み事例として取り上げ、現状と今後の計画を参加者と共に考えました。
第三回の佐藤雅俊 拠点長上級補佐官による「外交官生活を通じて世界から見たSDGs」では、世界のSDGsへの取り組み事例を取り上げることで、改めて日本について考えました。
全3回の講座を通して、SDGsの知識を自らの実践につなげ、持続可能な社会の実現に向けて我々の行動をどのように変革すべきかを、参加者と一体となって考えることができました。
2030年のSDGs目標達成年までの折り返し地点に近くなっています。各所でSDGs達成に向けた取り組みが進められ、SDGs達成に向けた取り組みが重要であることは浸透してきましたが、一方でSDGs達成のためには、更なる取り組みが必要です。
NERPS拠点長の金子慎治教授が、「広島から積極的な平和を発信することに意味がある」と講義を通じて述べたように、広島における平和とSDGsは大きく結びついています。今回の公開講座を通して、広島大学から多くの人にSDGsの実践のきっかけをつくることができていれば幸いです。
NERPSは、今後もセミナーや国際学会を開催していきますので、ぜひご参加ください!
<公開講座当日の様子>
会場の様子
第一回(2022年5月14日) 山根友美研究員「SDGsの本質を理解する」
第二回(2022年5月21日) 拠点長 金子慎治教授「地域と大学が取り組む東広島の持続可能な発展」
第三回(2022年5月28日) 佐藤雅俊 拠点長上級補佐官「外交官生活を通じて世界から見たSDGs」