広島大学病院は小児がん拠点病院に指定されており、多くの小児がんの子供達が長期入院をしています。長期入院で問題になるのは学校教育です。特に高校生においては、義務教育ではないことやニーズが少ないことから、院内学級の設置が困難な状況にあり、入院中の教育が十分にされていない現状があります。その中で当院では全国に先駆けてICTを用いた遠隔授業による教育支援を実践しています。OriHimeという分身ロボットを遠隔操作しながら、リアルタイムで授業に参加することができます。さらに広島県では全国ではじめて「教員なしの遠隔授業」を「出席」として認定しました。質の高い教育をみんなにという目標に合致しており、今後も積極的に推進していこうと考えています。