広島市内を中心とした市民向けの公開講座である、地域アカデミーで講演を行い、研究成果の社会への還元を行った。具体的には、「学歴主義と明治維新」というタイトルで、2019年11月9日に広島県立文書館で講演を行った。具体的な講演内容は以下の通りである。
現在、日本は学歴社会と言われます。しかし、昔から学問が出世に繋がったわけではありません。江戸時代までの武家政権は学問を軽視しがちでした。18世紀末、昌平坂学問所が官学として整備されたことで、学問の力での出世に道が開かれます。その様子はどのようなもので、実力主義の新たな幕臣たちはいかなる潮流を作っていったのでしょうか。本講演では、明治維新との関わり方に注目して、その様子を見ていこうと思います。