ガンマ線バーストという天体現象の「全天・24時間監視」を目指して,超小型衛星の搭載機器開発・衛星の打ち上げ・運用に取り組んでいます。ガンマ線バーストは宇宙最大の爆発現象として長年研究されており,特に最近は重力波源の候補として注目されています。
プロジェクトは広島大学の宇宙科学センター・先進理工を中心とした日本グループ(大学院生を含む)と欧州(チェコ共和国・ハンガリー等)の国際協力で進めており,かつて広島大学に在籍した外国の研究者とも密に連絡を取りあっています。
今年(令和3年)3月には初号機の打ち上げに成功し,広島大学のWebページにも掲載されました(https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/63696参照)。運用はアマチュア無線家にも協力していただいており,8月にはガンマ線バーストの信号初検出に成功しました(HIROSHIMA UNIVERSITY UPDATE 2021/Aug.号に掲載)。今年末に2号機を打ち上げ予定であり,「複数衛星による監視と到来時間差による位置決め」の実証を目指しています。
参考URL:https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/63696