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「特定非営利活動法人 広島臨床腫瘍外科研究グループ」の運営(医学部医学科 消化器・移植外科学 教授 大段秀樹)


広島県のがん治療向上に貢献するために、広島県内の医療機関が一体となって、がんの外科治療や薬物療法に関する臨床試験を推進する「特定非営利活動法人 広島臨床腫瘍外科研究グループ」を運営しています。

ウェブサイト:http://hisco-jpn.com/index.html

がんによる罹患者数と死亡数はともに増加し続けており、がんの予防・早期診断・治療は日本国民の健康にとって大変重要な課題です。しかしながら、本邦ではがんに対する臨床試験は欧米に比べて後れを取り、新しい治療薬のほとんどは欧米の大規模な臨床試験の結果をそのまま日本人に外挿しているのが現状です。欧米人と日本人では受ける手術術式の違いや体質の違いが少なからず存在することから、欧米の治療方法をそのまま外挿する事は必ずしも適切ではないと考えられます。したがって日本国内におけるがんに対する臨床試験の推進が重要であり、日本人の医療に対する普遍的な知識と技術の共有が必要です。

これまで広島県内には、がんの外科治療や薬物療法に関する臨床研究や教育を取りまとめて行うような 組織がありませんでした。そこで私たちは広島県の医療関係者に最新のがんの外科治療や薬物療法に関する情報提供を行い、また広島県内の医療機関を中心にがんの外科治療や薬物療法に関する臨床試験を行うことで、がんの外科治療や薬物療法の重要性を一般社会に広く啓蒙し、地域のがん治療の向上に貢献したいという強い思いから「特定非営利活動法人 広島臨床腫瘍外科研究グループ」を設立し(2012年6月26日)活動を継続しています。

  • 投稿日:2021年9月1日

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